生地幅について
生地を購入する決め手として、生地幅のことを考慮される方は多いかと思います。
それぞれ作る目的により裁断のし易さ等に影響してきますよね。
弊社でもそうですが、手芸屋さんなどでよく販売されている生地にはすべて「規格」があり、予めこの生地は何cm幅で生産するか決められています。
生地幅とは何か?
文字通り生地の横幅のことです。
片方の耳から反対サイドの耳部分までの長さを生地幅と呼びます。
市場によく流通している生地で代表的なのは、シングル幅(約90cm)、普通幅(約110cm)、ダブル幅(約140cm)と呼ばれるもので一度は聞いたことがあるかと思います。通常は生地幅分すべてが使えるのですが、生地によっては有効幅と言って両耳の内側にミシンで穴が開けられておりその間が使用できるといった規格もあります。
ちなみに弊社で販売している生地の幅ですが、シングル〜ダブル幅がほとんどで唯一、松阪木綿が40cm幅となっています。
生機(きばた)と整理加工
織布が終わった状態の生地のことを生機と呼ぶのですが、弊社オンラインショップでの生地幅の記入はすべて生機で測った際の幅を記入しています。
上の画像では119cmというのが規格としての、生機の状態での幅。
ですがそのまま納品となると糊がまだ付いた状態なので生地が硬く使い難いので、ワンウォッシュをかけます。この時に木綿の特性として生地に全体的に縮みが生じます。
割合で言えば縦方向の方が縮むのですが、横幅も若干縮みます。
なのでお客様にお届けする生地は記入している生地幅より少し狭い場合があります。
一概には言えませんが最大でも2cmほどの縮みとなります。逆に全く縮まず生地幅のままの場合もあります。
まれに納品後のお客様より書いていた幅より少し狭いとのご指摘をいただきますので、ブログにも書いておきます。
こういった少しの”ブレ”も手仕事による伝統工芸品の良さと思って頂ければ幸いです。